友達の家がノートパソコンを買った。
初めてのパソコン。
今の時代は小学生でさえも先生にネットで調べてくるように言われるらしい。
ということで、自分のためにも子供のためにも購入したとのこと。
たしかに便利。
かなり便利。
うちにも何台ものパソコンがある。
ときどき思い出す。
学生時代は今のように簡単にネットで情報を得ることはできなかった。
特に自分の専攻以外のものは図書館で関連する本を探すしかなかった。
自分の学校で見つからなければ、県立図書館へ行ったりして探すしかなかった。
違う大学の図書館に行って探してた友達もいた。
それはそれでとても楽しい作業だった。
目的の本を探している最中、近くにある、もっと楽しそうな本に夢中になったり、
関連する本を積み上げて吟味したり、
あーでもないこーでもないと、本の内容を友達と話し合ったり、
そういうのが楽しかった。
ネットも電子辞書も便利だけど、その目的に行きつく過程を楽しむという作業が
消えてしまったような気がする。
目的の言葉を入力すれば、瞬時に答えがでる。
その過程の中で新しい発見があるかもしれないのに。
便利さと引き換えに失ったものも確かにあるなぁ。
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